いい名前をいただきました。/Love-tune Live 2017
◾️
↑これだけでした。
えぇ、四角◾️
先週、Love-tune Live 2017の思いをまとめようと開いたはてなブログ、これ→◾️ しか残されてなかった。
まだ私はZepp DiverCityにいる。
ずっとZepp DiverCityにいる。
2週間経ってもなお。
目の前にはこんなにも鮮明に、初日に見た7人の姿がある。
安井くんの姿がある。
尋常じゃなく力のこもった真剣な目、どこか追われてるかのような緊張感、いつもよりも肩の力が入っていて、そして……アンコール後の、最後の最後。
グッとこらえて照れたような、子どもが大泣きして泣き止んだ後に見せるような、梅雨の間の急な晴れ間のような、笑顔。
手を伸ばせば届きそうなほど、鮮明に残る記憶。
こんなに残ることは今までなくて、正直戸惑ってる。
基本的に右から左へ〜次々と忘れていくタイプだから(笑)
だから、書こうとしても「◾️」だけで放置されてたんだと思う、このページ。
この異常さは、世に言う席の良さとか、セトリの良さではないのかな、と。
例えば今年は演劇系は2列目以内で観劇することが多かった。とある小劇場で、5席しかない最前列に配置されたこともあった。
あれはあれで、役者の息遣いの伝わり方が独特で、忘れられない経験だった。
ただ、それとは全く違う種類だ。
Love-tune Live 2017は、距離じゃない。
なんなら初日は1番遠いところにいた。
猪狩さん的な言い方をすれば「高い所から失礼致します」でした。まぁそれでどこにいたかわかると思うんだけど。
2017年10月18日(水)
Love-tune Live 2017 @Zepp Diver City
その日はやってきた。
始まる前は、それほど緊張はしなかった。なんなら私、最初に、Zepp東京に行ったから。(恥)
ただ、始まったときのメンバーの力の入り具合で、何故か緊張してきてしまった。
尋常じゃない緊張感だった。
何?誰か、親でも人質に取られた?!(大真面目)そんな緊張感だった。
3曲目T.W.L.
安井くん、「みんな声は出てるね、ジャンプしてみようか?」と言い出す。
ジャンプなんて、普段の現場じゃありえない。
帝劇で飛ぶ?!飛ばないよね?!
安井くんの「ジャンプしてみようか?」に、ファンから疑問符のついた「え?」「ええ?」という戸惑った言葉が囁かれる。
記憶が曖昧だけど、真田くんだったっけ?、すかさず「Zeppだからね」と付け加えた。
そう、ここは、ホームじゃない。
いつもと違う箱だよ。だから逆に、いつもと違うことが出来る。
Zepp初めての人も多かったのかな?
なんかそんな話もしてたよね。「初体験だね!」って。Zeppバージンだらけだったのか、ファンはLove-tuneと一緒にZeppの楽しみ方を覚えて行く感じだった。
私もZeppは2年ぶりくらいだった。(あ、直前にZepp東京に行ったのはノーカウントですぅ)
久しぶりだったのでZeppぅぅぅぅ!!!!!って高まった。
安井くんからの「ジャンプしてみよう?」が嬉しかった。
だから、飛んだ。
足の骨が折れてたんだけど、飛んだ。(マジ)
なんなら両足くれてやるつもりの気合い。だってそれがZepp※だから。(※勘違い。安全にご利用ください)
Love-tuneがそれくらいの気合いを持ってたから、私も自然とそうなった。
ジャンプしてからの安井くんは「みんな緊張ほぐれた?僕も」って笑った。
緊張って、自分もかーい!(下手なツッコミ)的な、笑いになったけれど、これは安井くんなりに緩急つけて自分をコントロールしているのではないかと感じた。
彼は、現場での深呼吸の仕方を知っている。軌道修正の感覚はピカイチだから。
なお、わたくし安井くんを時々褒めているかもしれませんが、自覚はありません。そして安井担ではありません。あしからず。
度々言う、「みんなの緊張がほぐれてきた…」
それは、そっくりそのままLove-tuneのことで、ファンはLove-tuneの鏡だったと思う。
彼らが緊張してたから、緊張したし、彼らがほぐれてきたから、ほぐれたんだ。
とにかく、1番安心の安井くんの緊張感が半端なかったことで、その異常さを知る。
安井くんの最初の言葉が「ジャニーズJr.がやらせてもらう意味を」というような、そんな感じだった。
その重圧は、彼らにしかわからない。
もちろん楽しそうではあったけれど、すごくすごく楽しい!ってだけじゃなかったように思う。
まるで、親を人質に取られた状態で、「さぁ行ってこい、笑え!」と放り出されたかのような緊張感も持っていた。
裏で誰かの家族、誘拐されてない?大丈夫?(2度目)
そんな緊張感だった。
言葉が出てこない安井くん
「俺こんなの初めて」
えぇ私もこんなの初めて。
その緊張感から、Zepp Diver CityでのLove-tune Live 2017が、すごくすごく大事な位置にあるんじゃないか…と思い始めた。
指先からジワジワと侵食されるように、まさかのLive開始後に『今更の緊張感』というのを味わった。
始まる前の緊張ならあるんだけど、開始後に緊張に追いかけられたのは初めて。
初めてで、なんか怖かった。
ところでPONで、顕嵐がはっきりと「中途半端って言われるけど…」と言った。
彼らはもっといっぱい辛辣な言葉を浴びてきたんだろうな……。
正直Love-tuneが出来た頃に、なんかアンバランスだなぁ〜と感じた覚えがある。
バンドスタイルにする意味は何?
他にないから?
なら、出番は多くても、ずっと後ろ?集客要員かな?
そんな感じだった。
結成の瞬間に、私は諦めた。
でも、あれよあれよとLove-tuneは変わっていった。
いや、変わったのではないかもしれない。
本来持っているものの使い方や魅せ方がわかるようになってきた、と言うのが正しいのかもしれない。
彼らがファンと共に作る世界観は、間違いなく彼らが作ったものだった。
私は彼らのことをよく知らない。だから、語るのはやめる。ただ、彼らの作る世界観が全てだった。
クリエが素晴らしくて、これ以上のLiveは今後ないなぁと感じた後、キントレ単独でそれを更新してきた。(その後今回のZepp単独がキントレの素晴らしさを更新するんだけど)
段々素晴らしくなっていく彼らの作るステージを見たらわかると思う。
そして、それは認めざるを得なかった。
顕嵐「中途半端でも極めたら個性になる」
彼らはそう言いながら、突き進んで来た。
お互いの目指す先はハッキリとしていて、友達と「まるでインディーズバンド応援してる気分になるよね」と、話していた。
ファンが感じてることも同じだったのではないかと思う。
安井くんは、Love-tuneを「まだ生まれたばかりです」と言った。
でも、生まれたばかりだから、ゆっくりでいいと誰が決めた。
生まれたばかりだから許されると、誰が決めた。
生まれたばかりだから、甘やかそうって誰が決めた。
Love-tuneは、人間じゃない。
生まれてから母の腕に抱かれ、泣いたらオムツを替えて貰い、おっぱいを貰って、ゆっくりゆっくり大事に大事に育てられるような人間ではない。
Love-tuneは、大自然の中で産み落とされた動物のようだ。
生まれてすぐに立たなきゃ、ヤラレル。
まるで大自然の中に生まれた、草食動物のように。
その嗅覚を、7人全員が持っていることが、この大自然の中を生き抜く絶対条件。
7人で一体の動物だから。
安井くんは、Love-tuneを
「まだ1歳ちょっと。赤ちゃんです」と言う。
まだ赤ちゃんだけど、ひとりで立ったんだね。
まだ赤ちゃんなのに、ひとりで立ってる。
それが、単独の、Love-tune Live 2017。
それは、Love-tuneが生きている証だった。
Love-tuneがまるで持ち歌のように歌ってると語る、TOKIO兄さんたちの曲『自分のために』
ちょうど開始直後の、彼らが緊張の波を抜けたあたりで来た。
相変わらず秀逸なセトリ。
萩谷さんはソロパートで、「お前ら!!自分の力で越えていけ!!!」と、自分の言葉のように叫ぶ。いやあれはきっと萩谷さんの言葉だった。
萩谷さんは、ファンと、自分自身含めた7人に向けて言ってるんじゃないか?会場の全部を見られる位置にいたのは、萩谷さんただ1人だから。
演奏中の萩谷さんには、後ろからメンバーを俯瞰で見てるように感じるときがある。(主観で物を言ってます)メンバー全員の背中を見ながら、メンバー越しの客席も見渡せるのが萩谷さん。
その萩谷さんの言葉に、ゾクゾクした。
Love-tuneが生きてるんだ、ここで。
「ラストスパート!」と、叫んでからの、『象』
並々ならぬ魂の叫びを感じた。
まさに、この、大自然の中に放たれた赤ちゃん、Love-tuneのようだった。
赤ちゃんでも、生きるしかない。
産み落とされたあと、どう生きるかは、本人次第で、「産まれてくれてありがとう」
まさに、それだった。
初披露の『This is Love Song』
安井くん「この日のために作っていただきました。Love-tune初のみなさんへのラブソングです」
初めてのラブソング。ファンや関係者、周りの人に返す愛の歌。
Love-tuneというグループの名刺のような曲だな、と感じた。
バラードじゃない、泣かせる曲じゃない、転調してからのキラキラのアイドル感。
やっぱり、笑っていようよ、そう思えた曲だった。
インディーズバンドのようだ…と、先に話したけど、やっぱり彼らはアイドルだった。うん、わかってたけど、やっぱりアイドルだった。
でも、こんなアイドルグループいないね。
君達に出来ないことはないから、その手で摑み取れるよ。
「ジャニーさんから、いい名前をいただきました」
安井くんは、生まれたばかりの子どもの名前を大切に発表するかのように大切に言葉を紡ぐ。
“いい名前をいただいた”
『そうだね、良い居場所をもらいました』と、心の中で返事をした。
Love-tuneという名前をいただくということは、安井くんたち7人の居場所があるということだから。
安井くんは、最後に言う。
「俺らの名前呼んでくれる?」
「俺らが……違った。俺らとみんなで、Love-tune!!」
「俺らが…」と言いかけて、「違う」と言う。
違うと訂正してから、みんなでLove-tuneだと言う。
訂正することで、安井くんが心の底からそう思ったんだね、と思う事が出来る。
ここの部分に、どれだけの効果があるのか、知っててやってるのか…。
それとも“考えなくても出てくる”部分なのかな。どっちにしても、安井くんは天才。(知ってた)
去年の春頃のエンタミクスだったと思うんだけど(ただの記憶で申し訳ない)This is LoveSongでいう、『曖昧な始まり』の頃だったかもしれない。
安井くんはインタビューに「それまで個々が輝けばいいと思っていたけど、グループを輝かせるにはどうすればいいか考えるようになった。みんなでディスカッションするのが楽しい」というような内容を話した。
最後の挨拶で、「またやれるかどうかわからないけど…」と言った安井くん。
我々が見ることができない様々な背景や事情を含んでの、現実的な話なんだろう。
でも「またやろう!」ってサッパリあっさり言っちゃう萩谷さんと「楽しかった」って言うメンバー。
あぁ、安井くんはひとりじゃないんだなぁ。大事な居場所が出来たんだな、と思った。
産まれてくれてありがとう。
ほんと、良い名前をいただきました。
そこは、私の居場所でもある。
Love-tune Live 2017
2017.10.18〜20